中国・アジアの工場進出情報

2026.6.15 Vol.38 No.11
産業アナライズ<自動車>
中国国境周辺で希土類採掘が活発化
レアアースを国家管理化した中国のねらいは

 中国と陸の国境が接するミャンマー、ベトナム、ラオスで中国企業による希土類(レアアース)の採掘が活発化している。周辺国の資源を中国のサプライチェーンに吸い上げる活動である。中国国務院が2024年4月の常務会議で採択し10月から施行した希土類管理条例では、希土類資源は「国家の所有物」であり、国家管理外での採掘、製錬・分離、製品流通、違法輸出入などは処罰対象になった。国外で採掘された希土類は中国の条例がおよぶところではないが「中国企業が関与」し「中国の技術を使って採掘〜製錬」され、「中国が輸入」した希土類は政府管理下になる。現状でも全世界の希土類供給のうち90%強を握る中国だが、今後はさらに価格統制を強めることが予想される。自動車に使われる希土類についても中国は販売価格独占を狙っている。
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